オンライン診療では通常の診療と違ってビデオ画面を通じての診療とあるので、
実際の対面診療に比べて、雰囲気とか空気感などその場にいないと感じられない情報がどうしても少なくなってしまうため、
必然的に視覚的な情報の占める割合が多くなってしまうという特徴があります。
そんな中で意外と重要になってきそうなことの一つに、「白衣を着るかどうか」ということがあります。
最近でこそ、若い医師達を中心に白衣でない服装が病院の中でも普及してきましたし、
在宅医療の現場ではより患者さんに親しみやすさが生まれるよう、あえて白衣を着ないという診療スタイルの先生も多くおられます。
一方で患者さんの中には医師が白衣を着ていた方が清潔感が感じられたり、安心感につながったりという方もおられるので、
白衣を着た方がよい診療が行えるという場面もあるように思います。
おそらく絶対的な正解というのはないのでしょうけれど、
オンライン診療クリニックにおいてどうするかという問題に関して考えれば、
ここは小さくとも一国一城の主ということで、開設者の私の気持ちが反映されるべきだと考えています。
要するに患者さんのために白衣を着るかどうかを考える、というよりは、
白衣を着るかどうかの私の決断に賛同する患者さんにクリニックを利用してもらうというスタイルです。
おこがましくも聞こえるかもしれませんが、自分のスタイルを作り上げるというのはいわゆるセルフブランディングという考え方に通じますので、
誰にでも好かれる自分を演出する必要はないのです。自分はこういう人間だという事に一貫性があることが固定的なファンを生み出す力があると私は考えています。
とはいえ、いくら自分が着たい服装を着るといっても、大多数の人が嫌がるような服装だと一人よがりになってしまうと思うので、
社会の中で生きる限りは、多くの人達ともうまく共存できるように、なおかつ自分の主張がきちんと現れるように、
自己貢献と他者貢献を共存させるスタイルでやっていくのが望ましいのではないかと考える次第です。
ただこの「白衣を着るべきか否か」問題、考えてみると意外と難しいです。
距離が近すぎると問題となるという考察も以前にしたばかりですが、
白衣を着ると距離感を保つことができそうな一方で、従来医療の形式を引きずってしまっているようなうしろめたさも出てしまいます。
悩ましい選択ですが、実際にはいろいろと試しながら、自分のしっくり来るスタイルを探していく形になるように思います。
たがしゅう
先生、おはようございます。
白衣=医師のイメージは確かにあります。以前お世話になった歯科医は白衣無しでした。私は違和感は特に持ちませんでした。汚れた白衣よりよほど清潔感もありましたし。
白衣にこだわらず、先生の気持ちが仕事モードに切り替えられるちょっとした上着を着用するのもいいのかなとも思いました。
花鳥風月 さん
コメント頂き有難うございます。
私が仕事モードになる上着ですね…。なんだろう、そう考えると白衣しかなくなってしまう(笑)。
とにかく気持ちを前向きに持っていけて、なおかつ相手に不快感を与えない格好ですね。考えてみたいと思います。
追伸
ネームホルダーもありでしょうか。
花鳥風月 さん
コメント頂き有難うございます。
ネームホルダー、確かに一つの選択肢ではあるかもしれませんね。