オンライン診療を本格的に開始し4年弱の月日が流れました。
思い返せば私はオンライン診療をやりたくてこの世界に入ったというわけではなくて、
主体的医療を実践したくてオンライン診療に目をつけたという流れがありました。
つまりオンライン診療は目的ではなく手段だったというわけです。
この4年でオンライン診療をめぐる状況は劇的に変化しました。
コロナの一件があって、オンライン診療にとっては大きな追い風となる制度改革も結果的には実現し、それ自体はよかったと思いますが、
医療者側からは結局、不完全な医療だとか手抜きの医療、あるいは法に触れる事態も横行しがちな好ましくない医療として評価され、普及に積極的でない人が多数を占める状況はいまだに続いています。
一方の患者側の認識としても、認知度は高まってきたとは言え、それほどオンライン診療に対しての要望が高まってきているようには感じられない膠着状態が続いています。
劇的な制度の後押しがあってもこの状況ですから、オンライン診療が私が期待しているような発展を遂げるのはどうも難しそうに感じています。
そういう状況を踏まえて、私はオンライン診療をどうにかしたいという発想を見直して、
主体的医療を実現させるために別の手段はないかということを検討し始めています。
極端に言えば、オンライン診療が一切普及しなかったとしても、
主体的医療の文化が広まるのであれば私としては本望なわけです。
オンライン診療という切り口は、主体的医療を普及する上で我ながら目のつけどころとして良かったと思っていたのですが、
これからは保険診療という巨大な仕組みの中に組み込まれて、その良さはどんどんかき消されてしまう流れが想像できます。
なので私は自由診療でオンライン診療の選択肢は残しつつも、
主体的医療を普及していくためにどうすべきかを考える次のステージへと進んでいきたいと思います。
というわけで、この2ndブログ「オンライン診療への挑戦」はここでひと区切りにしようと思います。
私の歩んできた足跡としてブログ自体はしばらく残しておきますが、
維持にもお金もかかってしまうので、ある程度経過したところで閉鎖にしようと思います。
ご覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。
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たがしゅう