災害医療と対比しオンライン診療を考える

私はオンライン診療は既存の医療とは別のものという前提で発展すべきだという考えを表明しています。

既存の医療の延長線上にあるものとして考えてしまうと、どうしても不十分な側面が目立ってしまいます。

例えば患者さんに直接触れることができないとか、検査を実施することができないといった点です。

一方でオンライン診療の方に分があるというところもあるわけですが、ここではその点は一旦置いておいて、

このように既存の医療のやり方と比べて、手札が制限された環境で診療しなければならないという点においては、

オンライン診療というのは災害医療と似たところがあるとも感じています。

災害時に被災地に行って医療を行おうという場合には、最低限の薬や点滴、医療器具を持っていくくらいしかできないため、

現地で行える医療は通常の病院やクリニックなどで行える医療に比べるとだいぶ制限された環境で行わなければなりません。

けれども与えられた環境で最善を尽くす、それが災害医療においてまっとうすべきことだと思います。

オンライン診療も似たようなもので、オンラインという環境で最善を尽くすということが求められているはずです。

病院診療にできるのにオンライン診療にできないことは勿論たくさんあります。

でも逆に病院診療にはできないオンライン診療ならではのこともたくさんあることを私は知っています。

”あなたのできることをしなさい。
あなたの持っているものを使って、あなたのいる所で。”

これは第26代アメリカ大統領セオドア・ルーズベルトの言葉です。

災害医療とオンライン診療の本質は共通していると思いますし、

もっと言えば医療そのものに共通する本質だと思います。

オンライン診療医はオンライン診療医にできることをまっとうする。

それが私が医師として行わなければならないことだと思っています。

 

たがしゅう

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