はたしてオンライン診療クリニックではどのようなサービスを提供してくれるのかということについて、
患者の立場になって説明したいと思います。
一言で言えば、私の仕事は「医療の適正化のための手伝いをする」ということです。
患者さんのタイプは大きく考えて三つの場合がありうると思います。
一つは現在どこかしらの病院にかかっていてその病院で治療を受けているけれど、
その治療に不安や不満を感じているというパターンです。
その場合に私は患者さんの状況を客観的に評価して私が考える適切な対応について助言をすることができます。
具体的には健康診断でコレステロールが高いと指摘されて言われるがままに薬を飲み始めたけれど、はたしてこれで本当によいのか?という悩みに答えたりですとか、
あるいは他院で膠原病の一種である強直性脊椎炎だと診断を受けてステロイドを飲み続けているけれど、副作用が心配になってきたけど主治医からは飲み続けるようにと言われてしまうが、他に何か良い方法はないか?などといった悩みに対して私なりの方法を提案するというものですね。
「セカンドオピニオン」的なオンライン診療クリニックの使い方とまとめてもよいかもしれません。
もう一つは身体の不調についてゆっくりと相談したいけど、どこで相談したらいいかわからないといったパターンです。
あるいは複数の病院を受診するも、どこに、いっても原因不明だと言われ、あげくの果てに「精神的な問題ですね」などと言われて、誰にもまともに取り合ってもらえないケースもここに入ります。
こうした方々は現代医療の物差しではたまたま原因を見つけきれなかったという不運な医療難民的存在です。
私はこうした原因のわからない病態に対しても使える漢方薬とホメオパシーという当座の症状緩和手段を持っていますし、
原因が分からなかったとしても、食事と心の在り方に注目して丁寧に問題点を抽出することで、根治のための具体的な治療手段を提案することができます。
言わば「駆け込み寺」的なオンライン診療クリニックの使い方と言えるかもしれません。
最後にすでにかかっている病院があって、利便性や緊急時対応の観点から引き続きその病院へかかりたいけれど、
そこの医者に対して自分の希望がうまく通らなかったり、説明が十分に聞けなかったりとコミュニケーションがうまくいかないので、アドバイスが欲しいというパターンです。
例えば、薬の減薬を希望しているけど、主治医が取り合ってくれないような場合にどのように主治医へ伝えれば減薬してもらえるかについて、医者へ理解してもらいやすい言い方をレクチャーしたり、
主治医からたいしてなされなかった血液検査結果の説明などを不足分を埋め合わせるように代わりに説明を行ったりというのがここに該当します。
言わば、「黒子」的なオンライン診療クリニックの使い方です。
他にもオンライン診療クリニックの使い方は応用次第でまだまだあるように思いますが、
こうした利用の仕方を基本にするということで、患者さんへの周知を行なっていきたいと考えています。
たがしゅう