オンライン診療の教科書作り

オンライン診療の診察技術にはいわゆる教科書的なものがまだ世にありません。

現時点でオンライン診療は対面診療の補助としての位置づけとなっていますので、

基本的にはオプション的な存在として認識されているので、教科書を作るほど実践的なノウハウを求めるニーズはあまりないのであろうと思います。

しかし私のようにこれからオンライン診療をメインで行っていこうという医師にとっては、もしそういうものがあれば是非とも参考にしたいですし、

それはひいては質の高い対面診療へともつながるノウハウだと思うので、私以外の医師にとっても潜在的なニーズがある可能性があります。

でも世の中にない以上は、自分で試行錯誤を繰り返しながらそのノウハウを構築していくのが一番早道です。

とはいえ、ゼロからイチを作り出す作業は困難です。そこで注目するのが主体性を引き出す心理療法の存在です。

オンライン診療での最大の武器は「対話」です。そうなるとその「対話」で医療が患者にできることを追求するノウハウであれば、すでに世の中に存在し、参考になる技法があるはずです。

数あるそうした心理療法の中で私が注目するのが、「森田療法」と「動機づけ面接」です。

なぜこれらがオンライン診療に役立つとおもうのか、次回はその点についてそれぞれ触れていきたいと思います。

たがしゅう