LINEやツイッターなど文字情報がメインで交わされるツールが市民レベルで気軽に使えるようになった一方で、
情報技術革新はSkypeやZoomなど映像情報まで同様にスムーズにやり取りさせる環境まで整えました。
それが故にオンライン診療という新しい時代の診療スタイルも認められるようになったと言えるわけですが、
同じリアルタイムコミュニケーションツールでも、文字情報だけの時と映像情報だけの時というのは情報の質が全く違うということに気付かされます。
LINEなどでの文字情報でのコミュニケーションをしていると、自分はそんなつもりで言ったわけじゃないのに、相手に違った風に受け止められたという御経験、皆様にもおありではないでしょうか。
文字というのは、その言葉に対する解釈に個人差が生まれやすい特徴があると思います。
あるいは普段は気にならない表現が文脈の中で嫌味に感じられたりすることとか、
事務連絡であればまだしも、感情を伴うコミュニケーションを扱うツールとしては文字情報メインのツールは不向きだと言えるのかもしれません。
一言で言えば「誤解されやすい」ということです。
オンライン診療のような場面でそんなことが起こっては困ります。だから文字情報メインの情報交換は今も今までも診察として認められていないのは、情報の不完全性があるからだというのは直感的にもわかると思いますが、
逆に言えば、ビデオ通話でのやり取りは少なくともガイドライン上で「診察」に相当すると認められたというわけなので、
映像メインの情報交換はそれだけ正確さが高いということになるのではないでしょうか。
ここでいう「正確さ」とは、「情報が正確に伝わる」の方ではなく、「放たれる情報自体が正確」の方です。
つまり、話し方のトーン、間のあけ方、話す息づかい、普通に会って話すのとほとんど同等の情報が受け手には伝えられているというわけです。
それを誤解される可能性は勿論ゼロではないですが、それでも「誤解はされにくい」、逆に言えば「ごまかしが利かない」とも言えます。
私はこれからそうした情報交換ツールを使って新しい医療に取り組むのだという気持ちを持って、
気を引き締めて活動に取り組んでいきたいと思います。
たがしゅう