自分の意図に沿わない患者も受け入れる

私には患者さんにオンライン診療をコンビニ感覚で利用してほしくないという想いがあります。

なぜならば、そんな利用の仕方は患者さんに病気の根本原因から目を背けさせてしまい

なおの事、根本治療から遠ざかってしまう可能性が高くなってしまうからです。

本来オンライン診療ではゆっくりと相談することができるプライバシーの守られた空間を互いに確保することで、

じっくりと時間をかけて対話を行う事によって、症状の原因は何か、それに対処するためにどのような行動を取るべきかについて両者の間で話し合っていく使い方が理想だと思います。

でも、いくら私がそのように希望していたとしても、そうした希望を持った患者さんをむやみに断るわけにもいきません。

あくまでも提供すべきは私がやりたい医療ではなく、「患者が受けたい医療」だという原則を忘れないようにする必要があります。

「根本原因に対処するなど面倒くさいことはしたくないので、とにかく今の苦しみを早くやわらげて下さい」と言う方の気持ちを、

じっくりと話し合って根本原因を解決する気持ちへと変えていくのは至難の業、というよりもほとんど不可能なことだと考えておいた方がよいと私は思います。

となれば、私がとるべき対応としてはそうした希望の患者を否定することなく、私ができる範囲で根本原因への対策には触れずに症状緩和のための手段を提供するということとなるでしょう。

せめてそうした人が気軽にコンビニ感覚で利用しにくくなるように料金的なハードルを高くしたり、

あるいは根本的治療の重要性について知らせる情報発信をし続けるなどの工夫は必要かとは思いますが、

基本的には相手の大きな流れに逆らわないこと、「柔よく剛を制す」の発想で対処することが求められるのではないかと考える次第です。

オンライン診療専門クリニックを始めたら、きっと自分にとって不本意な事とも多々向き合わなければならないだろうと思いますが、

全て受け入れて、全てがより良い方向へと向かうようにするための努力を繰り返していきたいと考えます。

たがしゅう

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