医療におけるオンライン化が遅れる理由

ネット社会となり、様々な分野でオンラインの活用が行われるようになりました。

オンライン授業、オンライン面接、オンライン会議…、

それまでであれば、人と人とが直接対峙しなければ成立しなかったようなあらゆる営みが、

オンライン◯◯として新たな可能性を見出されてきている状況だと思います。

そんな中でひときわオンライン化の進歩が遅れをとっているのが医療業界ではないかと私は感じています。

オンライン診療に対する国の指針は、これを非常に慎重に進めようとしている姿勢をガイドラインなどからも垣間見ることができます。

勿論、通常の診療と同じようにオンライン診療を考えるわけにはいかないので、不備がないよう慎重に変革していかなければならないという気持ちはわかります。

ただそれにしても、他の分野に比べて医療におけるオンライン化は進みが遅いように感じてなりません。

なぜ医療におけるオンライン化は遅れをとってしまうのでしょうか。

いろいろな理由が考えられると思いますが、一番は医療を提供する側の体制の問題だと思います。

なぜならば患者側とすれば便利であること嫌がるはずはないので、オンライン診療を自分は受けないという人はいても、オンライン診療自体をしないでほしいと望む患者はいないと思うからです。

ところが医師側はオンライン診療をそもそもしない方がよいと考えている人も多くいるはずです。

なぜならば「何か起こったらどうしよう」「何か起こったら責任問題だ」という気持ちが心のどこかにあるからではないかと私は思います。

医療における医師の責任があまりにも重く求められ過ぎてきた歴史的背景も関わっているように思えます。

オンライン診療を行い何かあった時の責任は全て医師にかかるという考えが、オンライン診療の発展を遅らせている側面があるのではないでしょうか。

繰り返すようですが、オンライン診療は患者も医師も互いに歩み寄ることで成立する医療だと私は考えています。

オンライン診療でのトラブルの責任を患者と医師でともに背負い合うような信頼関係の下で実施されなければ、オンライン診療の普及はこれからもなかなか厳しいように思います。

医者が全責任を負わないといけないという観点、患者がすべてを医師に委ねるという観点、

どちらもオンライン診療の普及を妨げる価値観であるように私は思います。

たがしゅう

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