オンライン診療のメインターゲット

超高齢化社会を迎えるにあたって現代医療における高齢者医療の比重はますます大きくなってきています。

一方でオンライン診療に関しては、一般的にパソコンやスマートフォンの利用に慣れていない高齢者に対してはあまり向いていないのではないかとする意見があります。

確かにパソコン、スマートフォンを使わない高齢者の方々へはオンライン診療の恩恵を届けることは難しいでしょう。

しかしだからといって、オンライン診療は高齢者を排除しようとしているものではありません。

高齢者であろうと使う人は使うし、若い世代であろうと使わない人は使わない、私が考えるオンライン診療というのは、そういう主体性に委ねられた部分が大きい医療だと思っています。

勿論、オンライン診療を扱う医師としては、このような診療スタイルがあるのだということを、

情報通信機器の利用に慣れていない人達へも知ってもらうための最大限の努力はすべきだと考えています。

ですが、そもそも利用する側の患者さんにそれを受け入れるための歩み寄りがなければ、いくら私達が伝える努力をしたところでのれんに腕押しとなってしまう可能性があるのです。

そして私が持つ人生の時間も有限で、注ぐことができるエネルギーにも限りがあります。

だから私は伝わる可能性の高い人達をメインにオンライン診療の意義を伝えていこうと思っています。

具体的にはブログ、ツイッター、FacebookやYouTubeなどのSNSを中心に情報発信をし、それらのメディアに触れることの多い人達です。

余裕が生まれたら本の執筆などにも手を出すことも考えています。

すると結果的には高齢者に向けてはその価値を提供しにくい形となってしまうかもしれませんが、ある意味致し方ないことだと思います。

今の時代どんな理由があろうと、情報収集努力を怠った者は大勢に流されて自分の望み通りの方向に進めなかったとしても文句は言えない社会構造となっていると私は思います。

たがしゅう