診療とカウンセリングを結合する

精神科医の診療は保険診療制度に伴う時間的な制約の影響もあり、

薬物療法と精神療法とが二本柱だとされていますが、実際には時間をかけて患者さんの心の在り方について指導するという精神療法の時間をまともにとってくれる精神科医は非常に少数派で、

事実上、薬物療法一辺倒の治療が繰り返されているというのが、私が知る限りの精神医療の現場の偽らざる現状であると感じています。

慢性化した心のほつれを解きほぐすには、もっと時間をかけてゆっくりと患者さんの背景について知り、助言を行なっていく必要がありますが、

もしそれを今の医療体制の中で行おうとすると、「カウンセリング」というシステムを利用する必要があります。

一般的にはこれを行うのは臨床心理士やカウンセラーと呼ばれる専門職の方々です。

カウンセリングであれば、だいたい1時間程度の時間をとってその辺りの心のほつれをゆっくりと解きほぐすような作業をしてくれると思います。

ただそこでは精神科医が扱っている薬について詳しく解説されたり、どうすべきかアドバイスされる事はまずないだろうと思います。

各専門職の範疇を超えていますし、せいぜい「主治医の精神科医の先生とよく相談するように」と言われるのがオチだと思います。

要するに精神科医の診療とカウンセリングは互いに独立した治療体系だということです。

実は私がオンライン診療で実現しようとしているのは、この精神科医が行う診療とカウンセリングを結合させるようなもので、

もっと言えば、精神疾患に限らず身体疾患にもこの診療スタイルを応用しようと考えています。

例えばうつ病やパニック障害の患者さんに対して臨床心理士やカウンセラーの方がカウンセリングすることはあるでしょうけれど、

がんやアトピー性皮膚炎、関節リウマチから繊維筋痛症などと内科疾患に対してカウンセリングを行う機会はさすがに少ないのではないかと思います。

仮に行ったとしてもあくまでも補助的な役割だと思いますが、私はそれらの根治を目指して診療とカウンセリング的な役割を同時に行います。

メンタルのアドバイスに加えて、必要に応じて薬も処方します。そうした所にも私のオンライン診療の新規性はあるのではないかと考えています。

勿論、私の専門は精神科ではないので、本職の方々に比べると劣る部分はあるかもしれませんが、

その分私には内科全般の知識があるので、逆に精神科医では気付かない視点からアドバイスできる強みがあるのではないかと思っています。

「精神科医じゃないから精神疾患の診療はできない」などと自分の可能性を否定せずに、

自分ができる可能性を拡げ続けていきたいと考える次第です。

 

たがしゅう

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