オンライン診療でアロマを使うなら

最近アロマテラピーを勉強し始めたので、

これをオンライン診療で活用するのであれば、どういう方法があるかについて考えてみます。

言わずもがな匂いをビデオ通話で届けることは今の技術ではできませんので、

もしオンライン診療でアロマテラピーを使おうと思えば、真っ先に思いつくのは患者さんの訴える症状を和らげる匂いについて情報提供を行うことです。

必要とあらばその匂いの元の精油を販売、郵送するという方法も考えられますが、

まずは精油によってはその料金が高いという事が一つの壁になります。

そこは必要性を感じる患者さんなら乗り越えられるとしても、さらにはその精油をどうやって利用するかという問題も出てきます。

一般的には芳香浴といって、ディフューザーと呼ばれる匂いを拡散させる機械を用いて部屋全体にその匂いを行き渡らせるという方法がよく用いられるのですが、

それを実行に移すのに患者さんにディフューザーを購入してもらわないといけないハードルも出てきます。

もともとアロマに興味があって、そういった器具を持っていればまだよいのですが、

そうした人はすでにアロマには詳しくて、アロマに関する私のアドバイスはそもそもあまり必要ないかもしれませんので、

これもあまり良い方法とは言えないかもしれません。

もう少し現実的な方法としては、アロマテラピーを具体的に行う時の説明動画を私が作成し、YouTubeにアップするという方法です。

こうすれば動画の収益化で私にも一定の利益を生じえますし、

動画を見てアロマに興味を持ってくれた方が実際に自分の症状を抑えるために、新たに機器や精油を購入するよう行動してくれるかもしれません。

特に興味を持たないという人に対しても押し付けにはならないので、一つの方法としてアリなのではないかと思います。

もう一つはオンライン診療と言っても必要に応じて対面診療を挟む場面が出てきます。

その場合、完全予約制で患者さんを当クリニックで出迎えることになりますので、

その患者さんの症状を和らげるであろう匂いをあらかじめ診察室に拡散させた状態で招き入れるという方法も考えられます。

その結果、患者さんがその匂いを気に入ってもらえたら、診察終了後に精油を購入して帰ってもらうこともできるかもしれません。

これらはまだほんの一例ですが、オンライン診療では一見無理だと思える治療法であっても、

考えようによってはいくらでもやり様はあるのではないかと考える次第です。

これからも常識にとらわれることなく、オンライン診療の可能性を追求していきたいと思います。

たがしゅう