オンライン診療における大きなメリットの一つに、
「物理的な遠隔を埋め合わせることができる」というものがあります。
極端に言えば、北海道にいる医師が沖縄にいる患者を診察することが技術的には可能だということです。
これ自体はオンライン診療でイメージしやすい話ですし、今やテレビ電話が当たり前の技術となった現代で特に物珍しさもないわけですが、
もう一つのオンライン診療の大きなメリットは、「実質的な遠隔を埋め合わせることができる」ということです。
つまり周りには診療を受けられる病院やクリニックがたくさんあるにもかかわらず、
自分が望む診療を提供してくれるところがないという状況において、
オンライン診療はその真価を発揮しうるということです。
わかりやすいのは、例えば患者が糖質制限を希望していたとしても、
周りに糖質制限推進派の医師がいなければ糖質制限の指導を受けることができず、
患者は医師に黙って糖質制限を続けるか、糖質制限をするのを諦めるかという選択を迫られることになります。
こうした状況においてオンライン診療を利用すれば、糖質制限をサポートする医師を確保することができるので、
患者にとってはより安心の状況で診療を受けることができるのではないかと思います。
このようにオンライン診療はいろいろな意味での遠隔を埋め合わせることができるところに、
その大きな利点があるように思います。
たがしゅう