従来の病院診療の延長戦上と捉える一般的なオンライン診療においては当てはまらない話ですが、
病院診療とは全くの別システムと捉える私のオンライン診療のスタイルにおいて、
世間を賑わす未知の病原体による新興感染症に対して何ができるかという点について今回はまとめておきたいと思います。
まず、私のオンライン診療では診断をつけることに重きをおいておりません。従って一切の検査を当クリニックで行うことはできません。
何でこのような状態になっているのかという理由を知りたい人にとっては全くニーズを満たすことができないかもしれませんが、
その病状が感染症によるものなのかというだいたいの目星はオンライン診療でもつけることができます。
もっと言えば、それが細菌による感染症なのか、ウイルスによる感染症なのか、あるいはそれ以外なのかという点に関しても問診であたりをつけることができます。
これらの私の推測を元に私がオンライン診療を通じてできることは、大きく3つあります。
①この状況をどのように捉えるべきかという心の在り方を提案
②この状況による被害を最小限に食い止めるための具体的な生活行動の伝達
③症状を当座和らげるための対症療法薬の送付
厳密に言えば、オンライン診療でしかできないのは③のみです。①と②は法律の制限を受けない遠隔医療相談でも実施可能です。
ここの状況を問診で詳しく把握して、その患者さんに見合った①②③を選択し提案するというのが私が行っているオンライン診療です。
ここで私が扱う③は、漢方薬やホメオパシー、アロマテラピー、サプリメントなどのツールであり、
西洋薬のように病名が決まっていないと処方できない薬とは違って、たとえ原因が何ウイルスであろうと症状の状態によって選ぶことのできる薬を使うところが特徴的です。
これによって検査のできないオンライン診療での対応が可能となっているのです。
新興感染症の得体の知れない恐怖におびえる人も多いかもしれませんが、
もはや病院に行くのもはばかられて、どうしてよいかわからない場合には、是非ともオンライン診療というものを選択肢のひとつに考えてもらいたいと思います。
たがしゅう