オンライン診療と常備薬

来るべきインフルエンザのシーズンに備えて、とある患者さんより抗インフルエンザ薬の常備薬を処方してもらえないかというオーダーがありました。

これはなるほどと思いましたが、普通インフルエンザの薬を保険医療機関で出してもらう場合には発熱が出ている状況、もしくは周りに発熱者がいる状況でないと難しいと思います。

しかし私のクリニックは自由診療ですので、そうした縛りはなく常備薬として患者のニーズに備えて薬を処方する事は仕組みとして十分可能です。

しかもそのように常備薬を持っていれば、最も早い段階で抗インフルエンザ薬を使用することができるようになるし、

病院に出かけなくて済むので、むやみに周囲へ感染させたり、感染をもらってくるリスクを増やさないことも期待できます。

そうしたメリットがあるのなら、多少高くても私のクリニック経由で抗インフルエンザ薬を郵送で出してもらっておくというニーズがあっても不思議ではないように思います。

オンライン診療の弱点は急性疾患に対応しにくいことです。しかしその弱点はあらかじめ常備薬として処方しておくという事である程度克服することができる部分があると思います。

勿論検査もせずにインフルエンザだと判断するのか、という批判もあると思いますが、

実際、保険診療の中でも発熱から間もない時期に来院し、インフルエンザ検査を行いも時期が早すぎるが故の偽陰性が疑われるため、

実際にはインフルエンザに準じて対応するという理由で抗インフルエンザ薬を処方している状況もあると思います。

オンライン診療ではそもそも検査に依存せず、体調や実際に起こっている症状を重視するスタンスです。

一方でその分副作用の発現には十分注意する必要もありますが、短期間使用の抗インフルエンザ薬であれば小児や病弱者への使用を慎む点に注意をしていればとり返しのつかない問題へは発展しにくいのではないかと思います。

あるいは漢方薬を常備薬として使用すれば、もっと安全性は高まる可能性があります。

オンライン診療と常備薬、新たな可能性について気付きを頂いた次第です。

たがしゅう

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