在宅医療とオンライン診療は、真逆のことを行っているようで実は共通要素があるという不思議な関係があります。
一つは患者の希望するプラットフォームを提供することができるということですが、
もう一つは、「24時間対応の安心感を与えることができる」ということです。
勿論、在宅診療での24時間対応は電話対応に加えて、実際の訪問診療や訪問看護などのサポートを対面でも行うことができるという点で優位性があるわけですが、
オンライン診療での24時間対応は基本的にはチャットを通じて行うものとなります。
直接触れられないですし、チャットなのでリアルタイムで返信が来るとは限らないツールではありますが、
それでもタイミングが合えばすぐに返信できますし、いつでも気軽に相談することができるという状況が患者さんに与える安心感は大きいのではないでしょうか。
ただし私の場合はオンライン診療を一人で行おうとしていますので、
24時間チャット相談を全員に開放してしまうと対応しきれなくなってしまう可能性があります。
この辺りは何らかの形で利用を制限する仕組みを導入せざるを得ないと考えてはいますが、
患者満足度との兼ね合いを考えるとこの辺りの判断はなかなか難しいところです。
最近では在宅診療の世界でもスマホのアプリを通じて、チャット機能によるコミュニケーションを図っている医療機関もあるようです。
この在宅医療の世界で広がる患者満足度を重視してどんどん改革していく発想を、
私もオンライン診療の世界で取り組んでいきたいと思います。
たがしゅう