文字による情報収集の弱点

当院のオンライン診療においては事前にスマホ上で長い問診票を記載してもらうことをお願いしています。

多くの質問を記述式ではなく選択肢からの回答形式にして、量の多さの割にはなるべく負担が少なくなるよう工夫はしているつもりですが、

それでもかなりの長さなので、いつもオンライン診療を利用される患者さんには大変ご迷惑をおかけしているところです。

ただそのおかげで30分のビデオ通話診察の際に、多くの事前情報を元にポイントを絞った質問や指導を行うことができており、非常に重宝しております。

そんな中、先日とある患者さんに事前問診の内容から読み解いたその患者さんの傾向について「問診票から考えると〇〇の要素があるのではないかと思います」と私がお伝えしたところ、

患者さんから「そういうつもりで書いた文章ではありません」と意図とは違う解釈であることを指摘して頂く場面がありました。

文章で伝えるということは明確なようでいて、実は解釈が多様になりうる不正確なツールであるということを思い知らされた瞬間でした。

例えば親しい友人とLINEなどのチャットの文字だけで情報をやりとりをしていて、突然理由もわからずにそれまでの関係性が崩れるような経験をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。

それというのも文章ではニュアンスまでが伝わりにくい、逆に言えば読む人の価値観によって受け止め方がいくらでも多様になりうるという特徴があるが故なのではないかと思います。

なので私は普段からささいな質問はチャットで気軽にしてもらってよいということを患者さんにも申し上げるのですが、

重要なところはチャットで済まさずに、きちんとニュアンスの違いをその場で確認して必要に応じて直ちに是正することができるビデオ通話を利用したオンライン診療を受けるようにとおすすめさせて頂くことを意識するようになりました。

チャットに限らずブログをやっていても質問を頂くことはよくあるのですが、

文字による質問は質問をする側の方もそれほど価値のある答えを期待されないでおかれる方が無難だと私は思います。

適切な判断をするために十分な情報をあなたが全て出し切れているとは限らないわけですから。

便利になったのは結構ですが、やはり顔の見える関係性を大事にしていきたいものですね。

たがしゅう

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