オンライン診療での作業を効率化するために、
スマホ上で回答できるオンライン問診票を作成しています。
私のオンラインクリニックでは完全予約制で一人ひとりに十分な時間をとって、
表面的な症状の抑制だけに終始するのではなく、そもそもの生活習慣や考え方の歪みを矯正し病気からの卒業を目指す方針となっておりますので、
問診票の内容は非常に多彩で、簡単に言えば根ほり葉ほり聞かれる長大な問診票となっています。
逆に言えばそれだけ多くのことを聞かなければ病気の根本治療は不可能と考える私の姿勢の表れでもあります。
さてそんな長大な問診票で問題になることといえばやはり、「患者さんが最後まで答えてくれるのか」ということです。
ましてや相手は症状を抱える患者さんです。健康な人でも何十枚にも渡るアンケートに答える作業は大変だというのに心身衰弱した患者さんであればその負担もひとしおでしょう。
答えやすい選択形式にするなどの工夫は当然いるとしても、それでも長さ自体が回答者にとっての障壁です。さりとてその長さを諦めれば十分な情報量は得られないというジレンマです。
問診票のシミュレーションを重ね、適宜改変していきながら、さらに実際に動かしていきながらもさらにバージョンアップして、
よりよい問診票に仕上げていくしかないのかもしれません。
でももしかしたらこの長い問診票に価値を感じてくれる患者さんもいるかもしれません。
それに問診票に答える作業を通じて患者自身の内省作業になるという側面もあるかもしれないと期待しています。
とはいえ、答えられない方の方が多数派という予測も立つので、途中までの回答でも診療は受けられるという救済措置は用意しておこうとは思います。
ともあれチャレンジングな長い問診票、開業で実際に動かしてみたいと思います。
たがしゅう