いつかオンライン診療の教科書を作れないかと思っています。
オンライン診療のノウハウは、従来の対面診療のそれとは大きく異なる部分があります。
在宅診療をはじめて行う時にも思いましたが、在宅の現場では病院医療の常識は通用しないところがあります。
例えば病院では食べられなければ点滴をするのが常識ですが、在宅では飲める分だけ飲んで点滴をせずに様子を見るという選択肢が自然と生まれてきます。
ところがその自然な選択を無視して、病院医療の常識を無理矢理当てはめて点滴をしたりすると、
医学的には合理的であるはずの行為が、本人に多大なストレスを与えるためかろくな結果にならないことをよく経験します。
それと同じように対面診療には対面診療のやり方が、オンライン診療にはオンライン診療のやり方があるように思うのです。
オンライン診療の実践を繰り返す中でおぼろげながらその感覚を少しずつ掴みつつある実感があります。
適切にオンライン診療が普及されるためにも、いつかそのようなものを作ることができればよいなと思います。
たがしゅう