ストレスマネジメント講座⑥ 幼児決断と再決断

今回のストレスマネジメント講座は「幼児決断」についてです。

「幼児決断」とは、こどもの頃の経験から「このように生きていこう」と決断し、無意識に生き延びるための選択をしているということです。

例えば、子供の頃、自由な感情表現をすると親から「うるさい子だ!静かにしなさい!」と叱られ、

反対に黙っておとなしくしていると「行儀のよい、いい子だ」とほめられたとします。

その子は「感じたことを口にせず、じっと我慢をすることは、うまく生き抜くための必要な術である」と学び、

「これからもこのように生きていこう」と決断するかもしれません。そして大人になっても身につけた方法を手放さずにいたとします。

就職して3年たったとき、次のようなストレスを感じたとしたらどうでしょう。

会議の席で反対意見だったとしても言えずに周囲に合わせてしまう。後輩指導すべきときに、その場で注意することができない、など…。

「幼児決断」は無意識であったりすることと、昔から染みついた習慣になってしまっている所が厄介です。

今の自分の思考パターンは「幼児決断」かもしれないという可能性に気付いたら、そこから新しく決断をし直すことができます。これを「再決断」といいます。

私達は「再決断」によって、自分の望む人生を手に入れること、すなわち「人生のシナリオを書き換える」ことができるのです。

難治の精神疾患には幼少時期の複雑な家庭環境が関与している事も多いと言われています。

その問題にも少なからず「幼児決断」が関わっていることでしょう。「トラウマ」としてもはや変えられないもののように認識してしまっている事もあるかもしれません。

しかしそうした負のループから抜け出せるかどうかは本人次第なのです。逆に言えば本人が決断を変えない限り、病気を作り出す思考の負のループを抜け出すことは不可能です。

だからストレスマネジメントにおいては主体性が必要不可欠だと私は考える次第です。

たがしゅう

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