ストレスマネジメント講座③ エゴグラムから理想の自分を考える

前回エゴグラムの概要について紹介しましたが、今回はその実践編です。

例えば、私自身のエゴグラムはCP(支配的な親)が10点、NP(養育的な親)が9点、A(大人の私)が15点、FC(自由なこども)が10点、AC(順応したこども)が5点という結果でしたが、まずはこれをどう読み解くかを考えます。

5つの項目はそれぞれ20点満点なので、私の自我状態の特徴としては「Aが高く、ACが低い状態にある」と言えそうです。

Aの高い人は、解説書によると冷静に合理的に状況判断して行動することができる、とあります。ただし、事実誤認や合理的判断を優先しすぎることは、相手の気持ちを無視することにつながりかねないので、注意が必要、とも書かれています。

私で言えば糖質制限が理論的に絶対だと思い過ぎていると、玄米菜食で実際に体調がよくなった人の事実や気持ちを踏みにじることになりかねないので注意、といったところでしょうか。

実際に腸内細菌の適合具合によっては玄米菜食でうまく行く可能性は否定しきれないので、事実に注目する姿勢を忘れず事実誤認をしないようにしたいと心がけています。

一方でACの低い人は、マイペースな反面、協調性に乏しく、頑固で周囲に合わせようとしない傾向があり、周囲から浮いてしまいかねないと書かれています。

確かに私は糖質制限をきっかけに大学病院を辞める選択をしたりしましたし、合わないと思う人とは積極的に距離をとるように行動する事も多々あります。

そんな自分の自我状態の特徴的な部分を把握した上で、次にそれを治したいと思うかどうかを検討します。

つまり自分にとって理想的なエゴグラムの形を考え直してみるわけです。

その際、自分の持っているエネルギーの総量を原則変えずに考えることが大切だそうです。

例えば私で言えば、協調性を増すためにACを5点から15点に増やそうとするならば、どこか他の項目から差分の10点を引っ張ってこないといけないということです。

たとえば一番多いAから10点取ってきたらACは15点になれども、今度はAが5点となり、Aの低さは行きあたりばったりの行動へとつながってしまうために、新しい事を推し進めて行こうという際に障害となってしまうかもしれず好ましくなさそうです。

それならばと、CPから2点、NPから1点、Aから5点、FCから2点を持ってきて、ACを15点に増やすという方法もありますが、それだと協調性だけがやたらと高まり、他に特徴的な所はあまりないような感じとなります。

そうやってどういう配分にするのかを考えるのですが、基本的に高いエネルギーを減らすための行動というのは難しいので、低いエネルギーを高くするためにどうするかということでのみエゴグラムの改変は行えるのだそうです。

私で言えば、CP、NP。A、FCを減らすための行動ではなく、ACを増やすための行動を考えるということです。

なおそれぞれの項目の自我状態の機能の高め方は次のようになっています。

①CPの高め方
自分の意見を持ち主張することを心がける、決めたことを最後までやり抜く、相手の間違いはできるだけその場で注意する、など

②NPの高め方
親切心をもって接するようにする、世話をやく、相手のよいところを見つけてほめる、相手の趣味などに関心を示す、など

③Aの高め方
物事を客観的に捉える練習をする(日記や家計簿をつける、新聞や推理小説などを読む、ニュースやドキュメンタリー番組などをみる)、相手の言ったことを「~ということですか」と確認する、など

④FCの高め方
積極的に娯楽(テレビ・映画・スポーツなど何でも)を楽しむようにする、できるだけ気分転換をして楽しいことを考えてみる、興味をもたら積極的に新しいことに取り組んでみる、など

⑤ACの高め方
相手の言い分に従う機会を作るようにする、相手の話に対して聞き上手になる、相づちをうち途中で口を挟まないようにする、など

私ならば⑤を参考に自我を見直すと協調性を高めることができるということになりそうですが、

⑤の注意点はよく考えると私が主催する「哲学カフェ」のルールそのものです。

そういう意味では私はこうした活動を通じて安定した自我状態を得ようと試みているのかもしれません。

勿論、エゴグラムで明らかにされた自分の自我状態を必ず変えなければならないというわけではないと思います。そのままで大丈夫だという人もきっといることでしょう。

しかし自分自身を知るというのは簡単なようで意外と難しい行為です。

自分の知らない自分を知るためにエゴグラム、一つの方法として活用してみるのもよいかもしれません。

たがしゅう

コメントする