「自分はそのことをうまくやれるんだ」
ある特定の状況において、そのように自分自身の能力に愛する確信や自信を持てる感覚のことを「自己効力感(self-efficay)」といいます。
自己効力感が高い人は、目標とした行動にチャレンジする可能性が高くなり、積極的に目標達成のための行動をとり、
失敗や困難にあってもあきらめずに努力することができるといいます。
また、目標達成するために伴うストレスも感じにくくなるといわれています。
私がこれから行おうとしているオンライン診療への挑戦もまさにこの自己効力感に支えられていると言っても過言ではないかもしれません。
そんな自己効力感を高める、すなわち自信を生じさせるための手助けとして、4つの体験が役に立つと言われています。
①直接的体験
②代理的体験
③言語的体験
④感情的体験・生理的体験
①の直接的体験は自己効力感に最も大きな影響を与えるとされるものです。
分かりやすく言えば、「成功体験」のことで、自分で直接うまくいった経験をしたことがあれば、「やればできる」の感覚を感じやすいというのは納得のいく所ではないかと思います。
私の場合でも実はオンライン診療をすでに経験しており、それなりに患者さんに喜んで頂けたということが、今回の挑戦の大きな支えとなっています。
②の代理的体験とは、自分が体験しなくても、他人の成功事例を見たり聞いたりすることで、
「自分にもできるかもしれない」と感じる心の動きを指しています。
必ずしも直接的体験が得られない時にはこの経験が助けになってくれる場合があります。
私の場合は、オンライン診療に特化したクリニックは調べる限りはまだ存在していないので、②の体験は弱いですが、
ただオンライン診療ということでなくとも、起業家として成功している医師の存在や、無借金開業で訪問専門クリニックを成立させている医師の存在が間接的に②の体験をもたらしているように思います。
③の言語的体験は、他者からの説明・励ましによる自己暗示・自己強化のことで、自分ではさほど自信がなかったとしても「あなたならきっとできる」とか「こんな風にやれば大丈夫」と十分な説明を受ける体験のことです。
私の場合もブログなどのSNSを通じて多くの方に励ましの声を頂くことができ、③の後押しもおおいにあるように感じています。
最後に④の感情的体験・生理的体験とは、行動に伴う感情の高まりや生理的状況が自信に影響することをいいます。
例えば発表などの緊張する場面で手が震え頭が真っ白になりそうになっても、深呼吸したら落ち着くことができ、
「緊張しても思い切ってやれば意外とできるものだ」という実感を得る、などの体験のことを指します。
私の場合はまだオンライン診療への挑戦に際して、そのような緊迫した状況には巻き込まれていませんが、
深呼吸をはじめ、これまでの記事で紹介しているストレスマネジメントのための考え方や具体的な手段が、
いざという時の私の力になってくれることを信じています。
ともあれ、自己効力感を高めて、新しい人生への道を着実に進んでいきたいと思います。
たがしゅう