定期通院のおかしさに気づき改革する

最近、教育と医療の共通点を感じることがすごく多いのですが、

教育は「未熟」という状態から「成熟」な状態へ導き、社会に出て独り立ちするための支援をする役割があるためか、

提供するサービスには期限があり、その期限を目標に生徒に与えるべき情報を与えようとしているところがあると思います。

しかし同じように「病気」という状態から「健康」な状態へと独り立ちさせるよう促す役割を持つべき医療において、

そのような期限は一切なく、むしろ『定期通院』という形で延々と同様のサービスが繰り広げられているところがあります。

これは教育に例えれば、延々と同じ内容の授業が、卒業という節目を迎えることなく終生続けられているようなおかしな状況だと思います。

この『定期通院」を「是」とする現代医療の悪しき慣習を変えるためには、

教育で言う「卒業」の日を、医療においても明確に定める必要があるのではないかと思っています。

一方で定期通院を是としない私のオンラインクリニックでは、多くの利用者の方は単回の利用に留まっています。

それは私が次回もオンライン診療を受けるか否かを、患者さんの主体性に委ねているというのと、

その時点でできる最大限のアドバイスをし、その内容を文章に残し、患者さん自身が後から実践してもらえるような情報提供を行っていることが関係していると思います。

ただそれはそれでこのやり方は、それでその後患者さんがうまくいっているのであれば問題はないのですが、

うまくいっているかどうかが確認できないし、さんざん悩まされた病気が私の一言で治るほど現実はあまくないので、

事実上、根本的な問題は解決していない利用者の方がほとんどであろうと思いますので、

私の主体性を重んじ過ぎる医療の在り方もまた問題がある仕組みとなってしまっていることが明らかになってきました。

そこで私は今、学校のカリキュラムのような期間限定の医療サービスを提供し、

その中に組み込まれることで一定の効果が保証されるような仕組みをオンライン診療の中で作ることができないかと思っています。

そこにはサービスの提供終了日という名の卒業(目標)があるので、

その目標に向けてサービスを受ける側も提供する側も意識が高まり一定のブースター効果が期待できるかもしれないと考えています。

というわけで、来年私のオンラインクリニックの仕組みを大きく動かしていこうと思います。

私のオンライン診療への挑戦の人生は続きます。