先駆者の苦悩に立ち向かう

オンライン診療を中心に扱う自由診療のクリニックをおそらく日本で初めて開くということで、

道なき道を行く先駆者の立場に立ち、時折とてつもなく大きな不安に襲われることがあります。

他分野の先駆者の先生方もこんな気持ちだったのかと想像されます。

「出る杭は打たれる」とも言います。しかし新しいことに挑戦すること自体、杭として出る行為ですから、

ある程度叩かれることは覚悟しなければならないのかもしれません。

しかし一方で不要に叩かれることは避けたいとも思います。

既存の秩序を急に乱さないよう配慮しながら、ゆっくりと着実に変化させていくスタンスです。

かの西郷隆盛は「南洲翁遺訓」という書物の中で「ゆっくりと変化せよ」という意の言葉を残しています。

新しいものを取り入れる際の軋轢を最小限にするための先人の知恵であろうと私は解釈しています。

そうした知恵を借りながら、医療界の令和版文明開化を図りたいと考える次第です。

たがしゅう