オンライン診療クリニックという存在を何となくはイメージすることはできても、
具体的にどういう場合に利用すればよいのかということをイメージできない患者さんは多いと思います。
先日紹介した天気が悪い時に襲ってくる頭痛には五苓散という漢方薬が効くことがあるという情報を事前に持っていないと、
じゃあオンライン診療で診察を受けて、五苓散を処方してもらおうかなという発想には至らないわけですから、
オンライン診療クリニックの運営を円滑に勧めていくためには、具体的にどういう状況でオンライン診療は利用できるのかという事について情報発信していく必要があります。
ところが、先日も紹介した医療広告ガイドラインの影響でそうした情報発信がしにくい世の中となっています。
かくなる上は私の方でセミナーを開催して、オンライン診療とその使い方について広く知識を得てもらうための情報発信をする場を別に設ける必要があると考えています。
ただし、一度にたくさんの参加者を扱うのはおそらく適当ではないでしょう。
なぜならばオンライン診療の具体的利用ケースの紹介は非常に個別性の高い内容です。
私が大人数(数十人以上)にしゃべる形のセミナーでは私が頭の中で想像するオンライン診療利用のパターンの紹介しかできず情報提供が一方的になります。
ところが少人数(5~10名程度)であれば、その場の参加者のニーズを直接把握し、「そのような場合であれば例えばこんなオンライン診療の利用の仕方ができます」というように、
アドリブ的に参加者の方に答えることで双方向的な情報のやり取りが可能となります。
現在私は東京で哲学カフェというイベントを不定期開催していますが、
それと同じような感覚で東京だけでなく、ニーズのある場所で「オンライン診療について学ぶセミナー」を適宜開催していければと思います。
そうすればオンライン診療の概要をわかってもらうことができますし、
わかった上で患者さんにもオンライン診療を心置きなく利用してもらうことができるようになるのでお互いにとって良いきっかけをもたらしてくれるように思います。
ただしそのセミナーを開くには、きっと協力者の存在が必要不可欠になってくると思います。
私という医師を求めてくれる人、そしてその地域でセミナーを開催できそうな場の紹介などがこの計画には必要となるでしょう。
ともあれ、まずは一歩ずつできる努力を続けていきたいと思います。
たがしゅう