オンライン診療のその先に見える世界

前回、オンライン診療から次のステージへと進もうしているという気持ちを書きましたが、

私が進もうとしている次なるステージは、誰もが主体的に健康を管理することができるようになるためのシステム作りです。

オンライン診療もその一つではありますし、主体性を促す側面もあるにはありますが、実際の利用に際してはまだまだ受動性が高くなる余地のある仕組みだと思います。

どうすれば主体性を高めてもらうことができるのでしょうか。

鍵となるのは「与える場」から「考える場」を増やすことだと思っています。

多くの人が求めるのは明確な答えでしょうから、明確に答えを提示する場に人は集まる傾向があるように思います。

しかし、その「答えを与える」という仕組み自体がとても受動性の高いものです。このアプローチではどれだけ明解な解答を提示したところで主体性は乏しくなってしまいます。

一方で参加者に考えてもらうというアプローチは参加者にとってしんどさを与える側面があるので、あまり魅力的に映らない傾向があります。

しかしそこには未知の問題を自己解決するにあたってのエッセンスが詰まっているので、本当はそこにたくさんの価値があるのです。

かくなる上はいかにしんどく思われないように考える場を提供するか、というのが大きなテーマとなってきます。

哲学カフェはその具体的な方法の一つですが、他にも様々な場を作る必要があると思っています。

さらには考える場に価値を感じてもらえるように情報発信をしていく必要もあると思っています。

そうすればその先に見える世界は、誰もが病気によって自分の人生の夢を邪魔されることがなくなる世界です。

この夢に向けて、色々な仕組みを作っていこうと考えているところです。

たがしゅう