私が現行のオンライン診療をめぐるルールの中で最も改正を求めたいのは「自由診療でも原則初診は対面診療」という部分です。
そんな風に制限される医療はもはや『自由』診療には当たらなくなるからです。
それに初診で対面診療を行ったからといって、別にオンライン診療に内在するリスクが和らぐわけではないのです。
考えてみれば「原則初診は対面診療」のルールは、オンライン診療が半端なもの、もしくは信が置けないものとして捉えられている証拠ではないかと思います。
その固定的な価値観の下に保険医療制度でそのルールを強制するのならまだしも、
これを「自由診療」の中でも行使されるのは、権力による自由の抑圧ではないかと私は思います。
オンライン診療はそういうリスクも内包しつつも、一方で今までにはなかった価値を提供しうる画期的なツールであるにも関わらず、
それが一部の人達の固定的な価値観によって制限されてしまうのは明らかに利益の損失です。
その名の通り、自由の名の下に自由診療を行うことはできないものでしょうか。
そんな風に考えていると、一般社団法人ITヘルスケア学会という団体が「オンライン診療にかかわる政策提案に係る意見の募集」という形で
一般の意見を公募していることを知りました。
そこで私のこの意見を応募してみることにしました。募集は12月27日まで行われているそうです。
そんな意見は多勢の中でたちまちかき消されてしまうかもしれませんが、
選挙の一票と違って私の意思は確実に表明されるので、何もしないよりは意義があるように思います。
読者の皆様も現在のオンライン診療に思う所がある方はこの機会に意見を述べてみられてはいかがでしょうか。