情報量の少なさが質の低さにつながるとは限らない

対面診療に比べてオンライン診療の方が得られる情報量が少ないというのは動かしがたい事実だと思います。

ただそれを理由に「オンライン診療の診察は質が低い」もしくは「オンライン診療には必ず対面診療を組み合わせるべきだ」と決めつけるのは早計だと私は考えます。

例えば生まれつき目が見えない方がおられますが、そういう方は目の見える方に比べて得られる情報量が少ないというのはまぎれもない事実だと思います。

しかしながら目が見えない分、聴覚から得られる情報の感受性を高めて、目が見えている人よりもはるかに優れた情報処理を行うことは十分にありえる話です。

盲目のピアニスト、辻井伸行さんはまさにその典型例ではないかと私は思います。

オンライン診療もこの構造と同じようなことで、情報量が少ない分限られた情報の中から有益な情報を引き出すことに神経を集中させるので、

オンライン診療であることが必ずしも対面診療より質の低い診療だということにはつながらないと思うのです。

逆に言えば対面診療でも、それなりの意識で臨まなければ情報を全く入手できないということだってあると思います。

もっと言えば、オンライン診療にはその情報量の少なさを補って余るほどの優位性があります。

それは言うまでもなく「空間の障壁を取り払うことができる」ということです。

この優位性をもってして、さらに対面診療に勝るとも劣らない診療の質を保つことができるようになれば、

これは十分医療の選択肢として活用されるべきではないかと私は考える次第です。

たがしゅう

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