産業医でのオンライン上での面談利用の話を聞いていた時に思ったのですが、
産業医の健康面談をする場合には、現場の職場環境の把握が必要不可欠です。
普通の産業医面談は対面で行われるわけですので、
当然現場にも赴いていますし、職場巡視や安全衛生委員会など現場把握のための行事も行った上で産業医面談に臨みます。
オンライン上で産業医面談を行おうという場合に、そうした現場把握のための情報なくしてはまともな面談を行うことはできないように思います。
何が言いたいかと言いますと、オンライン面談だけでは現場把握力が乏しいということです。
勿論本人から聞き出して現場の情報をある程度把握することは可能ではありますが、
それだと本人からの主観的な情報に偏り、客観的に現場がどのような状況にあるのかという情報は見落とす可能性が大です。
従って、産業医面談でオンラインを利用する場合には、
それ単独ではなく、現場へ赴くことも組み合わせて行われる必要があると私は思います。
その観点でみて、オンライン診療の場合は、現場に赴くことは必ずしも必要ではないかもしれません。
ただし、得られる情報が主観的情報に偏っている状況にあるという事実は認識しておくべきかもしれません。
たがしゅう