調べながらが許容される診療スタイル

じっくり考えるスタイルが得意な私にはオンライン診療が合っているかもしれないという話をしましたが、

問題が難しければ難しいほど、じっくり考える時間が合ってもその場で結論が出しきれない場合も正直あります。

その場合、対面の臨床現場ではとりあえず時間稼ぎ的な処方を出しつつ、次回の診察の時までにいろいろ調べてよりよい方法を考えておくというやり方で当座の難局を乗り切るのですが、

本来であればその手段はなるべく使いたくありません。

一方で私の知識量が追いつかず、例えば漢方薬の処方においては資料を調べてから患者さんに最適な薬を選びたいという衝動に駆られる場面もあります。

ところが患者さんが目の前にいる状況で辞書的なものを調べながら対応するという行為は「この人大丈夫かな…?」と思われそうではばかられる部分があります。

でも実際には調べてもらったとしても、最適の治療を選んでもらえるのであれば、調べてもらっても構わないという患者さんもおられるのではないかとも思います。

そんな中でオンライン診療での診療スタイルであれば調べながら対応する行為がそれほど不自然でなく、患者さんにもそれをことさら意識される事も少なく実行することができるというメリットがあります。

何だったらオンライン診療の時間内に結論が出し切れなかったとしても、診察終了後、薬を郵送するまでの間に熟考して最適な薬を選択する、ということもできるかもしれません。

勿論、急性疾患の対応にこの診療スタイルは使えませんが、

じっくりと腰を据えてもつれた糸をほどいていくような慢性疾患に対する治療プロセスにおいては、オンライン診療という場は真価を発揮するように私には思えます。

たがしゅう

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