夢のような話ではありますが、いつか主体的医療を教える学校のようなものが作れないかと空想しています。
そこへは病気を自分の力で治したい患者さんが入学し、なぜ主体性が病気を治すのかという総論的な講義を受けつつ、
患者さんそれぞれの病気が何がどうなった状態で、具体的にどのようにすれば解決へと導かれるのかという各論的な内容までも教わります。
病態生理は従来の教科書を参考にしつつ、なぜそれが引き起こされているのかについたは主体性に注目して表現する必要がありますので、
新たに医学の教科書を主体性の観点から書き直す作業も必要となってきます。
さらにはそうした授業以外に、当校の教育理念に共鳴される様々な方々に協力を仰ぎ、
ヨガ、アロマ、太極拳、マインドフルネス、音楽、芸術などなど、病気の根治につながりそうな活動は選択授業として自由にカリキュラムを組んで受けることができる環境も整えます。
そして卒業時には修了証を渡し、卒業する時には病気をも卒業できているという夢の学校です。
この学校のシステムを構築することができれば、私がいなくなった後も後世に私の意思は受け継がれていくでしょうし、
どうしても私一人では超えられない一人の医師が診ることのできる診療時間の限界を超えられるような気がします。
勿論、さすがに一人では実現することのできない構想なので、何はともあれ協力者を集めていく必要がありますし、
教科書の作成作業も地道に進めていく必要があり、とても時間のかかる作業です。
しかしそれができれば入学時点では受動的であったはずの生徒が、卒業する頃には主体的になり旅立っていくという黄金ラインを実現させることができるのではないかと考えています。
あるいは10年以上かかる作業になるのかもしれませんが、
私はそこに向かって歩いていければと思っています。
たがしゅう