オンライン上にかかりつけ医を作る

「オンライン診療は原則初診対面診療とする」

これが保険診療であろうと自由診療であろうと厚生労働省が定めたルールです。

これを守らないとオンライン診療による診療行為が医師法という法律の第20条、

「無診察治療の禁止」に抵触する可能性があるためです。

もしも守らないと、実態調査をした上で、行為の速やかな停止を勧告するなどの必要な指導が行われるとのことですので、

このルールはオンライン診療を扱う医師としては無視することができないものです。

個人的には一回対面するのと、最初からオンライン診療でいくのと大差はないようにも思えるのですが、

ルールはルール、すごく遠方にお住いの患者さんはもし私のオンライン診療を利用したいという場合は一度は直接受診して頂くこととなります。

その一回は遠さによってはすごく負担かもしれませんが、

そこをなんとか一度受診さえしてもらえれば、

オンライン上に新たなかかりつけ医ができるということになると思います。

要するに何かあったら相談できる医師を一人確保しにいくと思ってもらえればよいと思うのです。

一度連携すれば、セカンドオピニオンでもカウンセリングでも、好きな利用の仕方をすればよいと思いますので、

そういう意味では遠方であっても遠路はるばる受診される意義はあるのではないかと思います。

ただ初診対面の原則は、受診する側の患者さんにとっても、

これからオンラインでサポートしてくれる医師がどういうタイプの医師かを直接確認できるので安心だという側面もあるでしょう。

オンライン上のかかりつけ医として選んでもらえるように精進したいと思います。

たがしゅう