相手の知らないであろうことを察知する

「自分の常識は、相手の非常識」を最近よく実感します。

先日私が自由診療でのオンライン診療を信念を持って始めたことをとある方へ熱く語っていましたら、その方から意外な反応が返ってきました。

「一般の人は保険診療と自由診療の違いについてあまりなじみがないかもしれません。その違いについてもう少しかみ砕いて説明してもらうことはできないでしょうか。」

そういえば私は今まで医師として保険診療制度にどっぷりと漬かって仕事をしてきましたので、保険診療のことはいつの間にか常識として認識してしまっておりました。

しかし確かに多くの患者さんは病院に受診する際に保険診療と自由診療の違いを逐一意識はしていないでしょうし、

「医療とはそういうものだ」というくらいにしか思っていない可能性も大であることに今さらながらに気が付かされました。

ちなみに保険医療制度は、特に日本は国民皆保険制度の下におかれているのですが、

事前にほぼ全員の国民から保険料を徴収し、その資金を元にして収入や年齢に応じて実際にかかった医療費の1~3割の費用を患者が支払うだけで、

全国どこでも均質な医療を受けることができるとされている医療制度のことです。

そこで提供される医療は国が正式に科学的根拠ありと認定した西洋医学中心の内容であるという特徴があります。

しかし実は医学における科学的根拠はかなり信頼性が怪しいということもあり、むしろ科学的根拠のある医療の方が危険性が高いと思える場面が多々見受けられるという問題もあります。

かたや自由診療とはそうした公的な保険医療制度が適用されない医療で、医者が費用を設定しそれに応じた患者が医療費を全額負担することでやり取りされる医療のことです。

平たく言えば商売です。一般的には自由診療は美容医療を中心に広く普及しており、多くの場合費用が高額であることもあって一部の富裕層や美容に特別のこだわりのある人などの限られた人達に利用されているイメージの強い医療形式です。

その点では保険診療には健全なイメージが付きまとっていますので、自由診療は商売っ気のある人として見られる傾向もあると思います。

しかし私はそのリスクを押してでもオンライン診療は自由診療で行うべきと思い今に至るなったわけですが、そうした説明があれば少しは私が自由診療でのオンライン診療医になった理由に少しは興味を持ってもらえるでしょうか。

いずれにしても相手の立場に立つことを忘れず、独りよがりの説明にならないよう気をつけたいと思いました。

たがしゅう

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