無料相談と有料相談

私はよくブログで読者の方からの健康に関する相談に答えています。

ただネット上でのそうしたやり取りを医師法第20条の「無診察診療の禁止」に該当しうる行為として注意喚起がなされる場面を見かけますが、

私はこうした法律の拡大解釈が好きではありません。もしも今後こうした相談が規制されるようになったら日本は終わりとさえ思います。

医者が診察もせずに診療を行うということを法律で規制する意義はそういうことではないでしょう。

診察もしていない状況で、いかに詳しく話を聞いたからと言って、確定的な病名を述べたり、害を及ぼしうる医行為を行なったりすることが問題なのであって、

ネット上の医療相談が害を及ぼすわけはありませんし、相談される医師の立場から見てもネット相談で確定的なことが言えるはずもありません。

だからネット上の健康相談はどうしても考えられる可能性の提示に留まります。そもそも相談者が正確な診断に必要な情報をすべて提示しているという保証はどこにもありません。

そして相談者が提示された可能性を採用するかどうかは相談者の自由です。もしもこちらが提示した可能性の話を鵜呑みにして実行したことで不利益を被った際にこちら側の責任を追及されるのだとしたら、

それは相談者の受け止め方に問題があると言わざるを得ないのではないでしょうか。こちら側はその返答内容を実行するよう強制しているわけではないのですから。

ましてやビデオ通話によるオンライン診療が「無診察診療には当たらない」と解釈されるようになりました。ビデオ通話とメールや掲示板での文字情報のやりとりとで本質的に何が違うのかという風にも思います。

従って私は今後もブログやSNSでの相談には無料で乗り続けます。ただし礼を失した相談には取り合わないということは言うまでもありません。

しかしそうなって来ると、オンライン診療での相談と無料でのメール相談では無料の方がよいのではないかと思われる方もいるかもしれません。

勿論、そう思われるのは自由ですし、無料でどんどん私を使って頂いてよいと思いますが、

無料のメール相談と有料のオンライン相談とで決定的に異なる部分が一つあります。

それは「相談者の細かい相談内容を私が細かく記録するか否か」という点です。

無料相談の場合、私はその場にある情報だけをもとに返答を考えています。

前に相談したから先生は覚えてくれているであろうと思われても、私がそれを覚えている保証はありません。

だから無料相談の場合は場合によって相談者の期待に応えていない返答をしてしまう可能性が高くなるように思います。

それに対してオンラインでの相談は、その内容を逐次カルテに記録していきます。

また時間も個別でじっくりと取って、相談者の意図を履き違えないよう対話を繰り返してギャップを埋め合わせる作業を行います。

そして2回目以降利用する際にも前回記録と照らし合わせながら、さらに対話を積み重ねていくのでさらにギャップは埋まりやすくなり、より深いレベルの病気を扱い対処する事ができるようになります。

私からの質の高い返答を希望される方は、無料のネット相談より有料のオンライン相談を利用されることをおすすめします。

 

たがしゅう

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