お金と真剣に向き合う

私は自由診療でのオンライン診療クリニックの開業を決断しましたが、

一般的に自由診療に対して患者さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。

あくまでも私の推測ですが、

自由診療→高額な治療費→お金儲け

という図式がイメージされやすいのではないかと思います。

その点保険診療であれば、年齢にも寄りますが、保険証を提示して診療を受ければ、

窓口では比較的良心的な金額だけを支払えば済みますし、

病院も治療の必要がある患者さん達を自然に受け入れてもらうべくしてもらう診療報酬を得ているだけなので、

あまりお金を稼いでいるという風には思われにくいと、特に公立病院ではそうなのではないかと思います。

でも医師の立場で保険診療に携わっていると、

医師として正しくお金と向き合えるのはどちらだろうかと考えてしまいます。

というもの保険診療では開業医など経営を意識するポジションにない限り、どの医療行為にどれくらいのお金がかかっているのかを意識する場面は少ないです。

それは、それを気にしたところで自分の給料に反映されるわけでもなく、また大部分は保険料から賄われるため、よほどお金のかかる医療行為を行わない限り、患者さんの自己負担額はそこまで大きなものにはならないからです。

その結果、自分が行なっている医療の費用に医師は無頓着になりがちです。「必要な医療行為であれば費用がどうであっても施されるべき」という医療にまつわる全体の価値観も手伝ってのことだと思います。

ところが元はと言えばその保険料は会社務めならば給料から天引きされていることがほとんどで、

自己負担が安いようでいて、実は事前にしっかり払っているというトリックがあります。良心的な金額であるようで、実はかなりの額を、しかも医療受ける受けないに関わらず、すでに徴収されていることも忘れてはなりません。

その点自由診療では自分が行う医療行為にはすべて自分が妥当と考える額を設定する必要があります。

その設定が妥当なら経営は上手く回りますが、そうでなければその価格設定のミスはそのまま自分の首を絞めることになります。

だからむやみに高くもできないし、高くて経営が成立している所は、それだけの価値の創出に成功している証なので、

他人からどうこう言われる筋合いはないはずです。むやみに金儲けなどできず、理想と現実を共存させるためにより真摯にお金というものと向き合わなければならない医療、それが自由診療だと私は思います。

ましてやそれがオンライン診療という新しいフィールドとなれば、なおのことお金と真剣に向き合わざるを得なくなります。

多くの人が健康を手にすることができる体制を守りたい。

そのためにもお金と経営について考え続けていきたいと思っています。

たがしゅう

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