進化思考でオンライン診療を思考する

先日参加したデザイン学関連の公開セミナーで、

NOSIGNERというデザイン会社を立ち上げられた太刀川英輔さんの「進化思考」というお話を聞いて参りました。

「進化思考」というのは生物の進化の法則や一定のパターンを参考に、新しいデザインや発想を生み出すことを効率化しようという考え方です。

さすがデザイナーさんで、美しく綺麗に整えられた考え方で私も非常に参考になりました。

生物の進化は何か目的があって進化をしたというのではなく、その場におかれた環境や他の生物達との関係性の中で、

様々な変化をトライアンドエラーで起こし続ける中で、たまたまその関係性に適合した変化が生き残り後世に引き継がれているという流れがあると思います。

進化した生物を新しいデザインになぞらえてそのトライアンドエラーを繰り返すわけですが、その変化の仕方には生物界ではある程度決まったパターンがあるというのです。

例えば『欠失(何かを減らす)』『融合(何かと何かを組み合わせる)』『代入(何かの代わりに何かを持ってくる)』『同化・擬態(既存の何かに似せてみる)』などのパターンです。

新しいデザインを考える時もこのパターンを意識しながら行うとよいのだと太刀川さんは言います。

そしてこの「進化思考」はデザインの話にとどまらず、何か変えたい対象に何にでも応用できるのだと続きます。

私の場合は「医療」を変えたいわけですが、この変えたい対象に対してまずは4つの枠組みを考えるとよいのだそうです。

①解剖(内部構造)
②生態系(外部環境)
③系統樹(過去からのつながり)
④未来志向(未来への予測)

この4つの方法で対象を見つめ直すことで、対象の変化させるべきポイントが明確化され、そこに前述の生物進化のパターンを色々と当てはめて生き残るアイデアを見出していくとよいのだということです。

医療で言えば、①としては根本治療ができず、対症療法に終始する現代医療の姿を浮き彫りにする作業がそれに相当すると思いますし、

②としては医療にアクセスできる人だけでなく、アクセスできない人達も含めて医療の問題を考える必要があるでしょうし、

③としては、①のような医療に至るまでに過去どのような流れがあったのかを医学の歴史から紐解くアプローチが重要だということになりますし、

それらを踏まえて④として、このまま行けば医療はどうなるかを見通すことで、どこを見直すべきかを考えやすくなるということです。

私は①の解剖で、今の医療における根治療法の必要性にたどり着いたと思います。

その為には病とは何なのかについて深く理解する必要があり、それがわかれば根治療法が可能となります。

その為に私は主体性というキーワードにたどり着き、②医療へアクセスできない人に主体的であるための情報を流すという発想へ行き着きます。

それがブログであり、ツイッターであり、YouTubeであり、ひいてはオンライン診療という流れを生み出します。

この考え方は今にして思えば「医療」×「教育」×「インターネット」の『融合』だったのかもしれません。

③としては西洋薬が出来た成り立ちを学ぶことで私は西洋薬を漢方薬やホメオパシーに置き換えるアプローチを思いつきます。これは『代入』でしょうね。

またオンライン診療においては「診断」や「検査」という概念を取り去り、「体調」をベースに主体的に健康を守るというやり方を採用しました。これは『欠失』でしょう。

そして④としてこのまま行けば患者は増え続ける一方で、医療費高騰で財政は破綻し、難病がはびこり多くの人が夢を諦めるようになる暗い未来を見通すことが私にはできます。

だからこそそれを避けるために「主体的医療」の普及に向けて数々のアクションを起こしていこう、というわけです。

確かに自分の今まで行ってきた改革は生物進化の中の一定のパターンに沿って行われてきたように思えます。

そしてこれからも改革を進めていく中で道に迷った際に、一旦落ち着いて状況を整理するのに大変役に立つ考え方だと感じた次第です。

読者の皆様も何か変えたいものがある時に、「進化思考」、参考にされてみてはいかがでしょうか。

たがしゅう

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