減薬のためのオンライン診療サポート

以前の記事で、オンライン診療の「黒子」的使い方について紹介しましたが、

現代医療の中では、過剰投薬が非常に起こりやすい構造となってしまっていますので、

オンライン診療の「黒子」的使い方が一番お役に立てるのは、「減薬相談」であるような気がします。

そもそも患者が「お医者様にお任せ」スタンスで、患者が症状を訴え続けるために、

基本的に投薬しか治療手段を持たない「お医者様」は、薬を追加せざるを得なくなってくるというわけです。

これが漢方医であればまだ薬は少なくなる可能性はあります。なぜならば漢方は一つの漢方薬で複数の症状を改善に導くことは日常茶飯事であるからです。

そういう知識も患者が把握しておくことで、減薬に役立つのではないかと思います。例えば「漢方薬で何とかなりませんか?」と聞いてみるとか、漢方に詳しい医師の所へ受診してみるとか。

ともあれ、そのような背景もあって、何も考えずに医療を受けていたら多くの高齢患者さん達がそうであるように、薬の数は多くなりがちです。

それに対して主体的にオンライン診療を選択した患者さんに対して、私であればどんなアドバイスをするかという具体的な内容を紹介したいと思います。

例えば、血圧の薬を減らしたいという人に対しては、まずは糖質制限を行って交感神経過緊張状態を解除しながら、

かかりつけ医へは例えば、「インターネットで2つの薬を1つにまとめるような合剤があると聞いたので、それに変えてもらえないでしょうか」と提案してみたり、

あまり聞き入れてもらえない場合は、自分で糖質制限を実践して血圧手帳を記録しつつ、

次回の診察時に改善した血圧手帳の数値を見せながら、「最近食生活を見直して血圧が良くなってきたので、血圧の薬を1つ減らしてもらえませんか」と頼んでみたり、

それでも減らしてもらえない場合は「半錠だけでもいいので、減らしてもらえませんか」と食い下がってみたり、

それでも減らしてもらえない場合は、とりあえず今回は自分で勝手に1錠減らして、血圧の数値が特別悪化しないことを確認し、

次の診察時には「うっかり薬を飲み忘れてしまいました。でも血圧は特に変わらなかったようなので、今回はこの薬は抜いてもらえますでしょうか」と方便を述べるようにしたりをアドバイスします。

もし万が一それでも減薬に応じない意固地な医師がいるのだとすれば、それは患者置き去りの医療を展開している質の悪い医師だということになるので、すぐさま離れて別の医師へ変わることを勧めると思います。

他にも減らしたい薬に応じて私が様々な助言をするわけですが、助言を実践するのはあくまでも患者さんです。もっと言えば実践するかしないかも患者さん自身が決めていいのです。

そうやって私が患者さんの黒子にはなるけれど、黒子の言う通りにするかどうかを選べるというのが主体的なオンライン診療の使い方だと私は思います。

たがしゅう

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