「先生はオンライン診療で何科を掲げるのですか?」
こういう質問を時々受けるのですが、現時点での私の考え方は「特別に科を限定しない」というものです。
強いて言えば、総合診療医的なポジションですが、いわゆる内科系全般を扱うとか、各所で精査するも原因不明と言われ続ける謎の病態を扱う「総合診療科」とは微妙にニュアンスが異なります。
つまり、患者さんが私のオンライン診療を受けたいと思えば何にでも対応する、というスタンスです。
そのために私は漢方薬やホメオパシーをはじめ、あらゆる病態に対応できる治療方法について修練を積んでいますし、
極端に言えば、手術について私に相談したいと患者が希望すればそれに応じもします。
勿論、いくら患者さんが希望しても私に解決できないことはあると思いますが、その場合でも対応はします。
わからないことにはわからないと正直に言いますが、わかる範囲で適切な人や施設、情報を紹介する努力はします。
そのようにあくまでも患者さんの希望ありきで、患者さんに診療するかどうかの主導権がある主体的医療をオンライン診療で推進したいと考えています。
ここで極めて重要なのは患者さんの「主体性」です。
いつもの薬をビデオ診察を受けて送ってくれるのなら受けてみようかなというように、消極的にオンライン診療を利用したいという人にとっては、
自由診療というスタイルをとることで金銭的なハードルを上げて、安易な利用を防止する意図もあります。
「自分で病気を克服したい!でもそのために専門家のサポートを受けたい!」
そうした主体性のある患者さんにとって有益となるサポートを提供したいと思っています。
ただ、この診療スタイルだとひとつ大きな問題が生じることとなりますが、
それについては次の記事で考察してみたいと思います。
たがしゅう