オンライン診療医に主治医意見書は書けるのか

今回は介護保険主治医意見書をオンライン診療で書けるのかという問題について考えてみたいと思います。

結論から言うと、「オンライン診療医でも主治医意見書は書けます」。

そもそも主治医意見書を書くのに特定の資格は必要ありません。医師であれば誰でも書くことができる書類です。

一般的にはその患者さんの身体状況、医学情報をよく把握しているかかりつけ医がらぬ方がよいとされていますが、

オンライン診療医でもかかりつけ医にはなりえますので、情報さえ集まっていれば書類は十分書けるというわけです。

ただ、その書類は「介護認定審査会」という会合で判定員の方々に見られることになりますので、

その場で「オンライン診療医などに患者の情報が把握できるのか」という偏見が入る可能性はありますし、

またケアマネジャーなどがケアプランについて主治医に意見を求める際にも少し混乱が起こるかもしれません。

従って、「オンライン診療で介護保険主治医意見書は書けるには書けるが、スムーズに運用されるかどうかには一定のリスクがあり、利用するかどうかはそのリスクを踏まえた上での自己責任」ということになろうかと思います。

本来であれば、対面診療医が書こうがオンライン診療医が書こうが、その書類の価値は等価であるべきだと個人的には思いますが、

新しい文化が広まろうとする際にはどうしても既存文化との軋轢はあってしかるべきだと思います。

1日でも早くオンライン診療が当たり前の選択肢として受け入れられる日が来ることを願って頑張りたいと思います。

たがしゅう