じっくりと考えて問題を解決する

オンライン診療ではどんな診療を行うのか、

そのイメージが利用する側の人達にあまり知られていない状況に加えて、

私自身の中でも様々な可能性を模索しながらこの取り組みを現実のものにするために鋭意奮闘中ですが、

基本的に私は何でも診るという総合診療医的スタンスでオンライン診療に臨むつもりでいます。

ただそうなってくるとどうしても私の得意分野と不得意分野とで診療の質にムラが出てしまうことになります。

もともとの私の専門は脳神経内科です。

例えばの話ですが、もしも私が妊婦さんから食事や薬のことについて遠隔医療相談を受けるとします。

基本的なことであれば答えられるでしょうけれど、込み入った話だと即答できない内容もあるかもしれません。

普通の対面診療だとこういう場合は産婦人科の先生へ紹介したり、院内の詳しい人に尋ねてから返事をし直すなどの対処法が考えられますが、

オンライン診療においてはなかなかその手は使えません。それに頼れる人間も基本自分一人の環境です。

でもオンライン診療の場合は、診察終了後にチャット機能を使うことができるので、

「すいません。今すぐは答えられないですが、終了後に然るべき書物を調べて後ほどチャットでお答えします」

という風に対応するというオンライン診療ならではの一手が使えます。

総合診療的に診るのであれば、きっとすぐには答えられない問題に直面することは多々あると思います。

そうした時にすぐに他人を頼ることなく、自分の力で問題を解決する時間を作ることができるわけです。

また見方を変えれば今まで以上に患者さんに正直に診療に当たることができる側面もあります。

これまでは外来の対面診療であれば、その場で回答できなければ、

次に会うのは1〜2ヶ月後になることがほとんどなので、とりあえずのお茶を濁すような返答をしてしまうことも少なからずあったように思います。

そのためオンラインの技術で診察終了後にじっくりと考えて患者さんに意見を述べられるようになったことによって、

自分のためにも患者さんのためにもなる診療へとつながる道ができたように私には思えます。

たがしゅう

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