連れていけない患者の家族を診る

主体的医療を推進するために私はオンライン診療特化型クリニックの開業に至ったわけですが、

そうなると本人の主体性を診療の中でいかに育むかということが重要になってきますので、

私のクリニックへは基本的に本人が受診することを推奨しており、代理受診はあまりおすすめをしておりません。

一方で現実には本人の主体性を発揮しようにも難しい状況というのがあると思います。

例えば小さなお子さん、あるいは認知症や意識障害で意思表示ができない高齢の患者さんなどです。

もしそうした患者さんの御家族が私の診療を希望するという場合には、患者が希望する限りどんな病気でも診るというのが私のスタンスですので、

この場合は次善の策として御家族が代理受診されるのはやぶさかではありません。

しかし考えてみれば、こういう代理受診のパターンの方がオンライン診療の潜在ニーズは高いのかもしれません。

というのもこういう患者さんは受診させようにも病院へと連れていくのが一苦労の患者さんが多いです。

寝たきりの患者さんでこそ在宅医療の枠組みに乗せることができますが、

動ける人だけど連れて行きにくい何らかの事情がある場合には、現行の医療制度の中では如何ともし難いものがあります。

そんな中、たとえ対面診療より精度が劣るとしても、医者に診てもらうことができるというのであれば、オンライン診療をしたいと思われる方は意外と多い可能性があることに気付きました。

しかし当の患者家族の方々は、まさかその状況で医師に診てもらえるとは思っていないでしょうから、

そこは完全に行かせるべき情報を行かせるべき場所を届けることができていないという話になります。

これからどういうケースでオンライン診療が利用できるのかという具体的なイメージ像についても情報発信していきたいと考える次第です。

たがしゅう

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