自分には気づけない視点

オンラインクリニックのホームページを仮公開して身近な人達に一足先に見てもらう段階に来ています。

様々な人達に見てもらうと自分では全く気付かない視点からアドバイスをもらえたりしてとても参考になるものです。

それに自分でも完成したと思った後に見返してみると、細かい粗が気になってさらに修正するという作業を繰り返しています。

そのように他人の複数の目と自分の複数の目を織り交ぜて、何度も試行錯誤を繰り返すことでより良い状態へと高めていくことができるのだろうと思います。

この考え方は「自分の中の一つの視点からでは見落とすことが多い」という危うさの裏返しであるようにも思います。

実はこのことはオンライン診療でストレスマネジメントを行うことの強みにもつながる話です。

普通ストレスマネジメントと言われたら皆さんはどのようなことを考えられるでしょうか。

規則正しい食生活、運動不足を解消すること、十分な睡眠をとること、あるいは気晴らしにお酒や趣味に興じたり、

しかしそれらは全て意識できるストレスへの対策です。

問題は本人が気づかない無意識下のストレスへの対処です。

具体的には考え方のクセのようなものや幼少期からいつのまにか培われた価値観のようなものがそれに当たります。

糖質が必須栄養素だと考える常識的な価値観もそのうちの大きなものの一つです。

意識できていなければストレスだと思ってすらいないので、対処行動の取りようがありません。

だからオンライン診療で私が患者さんの気づかない視点から無自覚のストレスを指摘して、一緒に対処行動を考える行為は有意義なのではないかと考える次第です。

まさに今私がホームページをいろいろな人に見てもらっている行為もまた、無自覚の問題を別の視点から指摘してもらう工程に他ならないのです。

たがしゅう