本が好きなのに本を読み切れずに積ん読本がたまってしまうことが私の悩みのひとつですが、
このデメリットをオンライン診療に活かせないかということを考え始めています。
つまり私が持っている本を患者さんに処方するという行為です。
勿論やたらめったら何でもいいから患者さんに本を送るというのではなく、
私が持っている本の中から、この本であればその患者さんの役に立つかもしれないと私が思う本を送るのです。
この「本を処方する」というのは、あくまでも私のサービスとして行いたいと考えています。
というのも本を患者さんに送ったとしても、その本を本当に読んでもらえるかどうかはわからないわけで、
ましてや相手が健康状態が万全でない患者さんなら本を読む気力さえない可能性も十分考えられます。
ですから、もし読まなかったとしても患者さんの不利益にならないように「もしよかったら読んでみませんか」という気持ちで送るのです。
そうすることで私には積ん読本を解消しなければならないモチベーションが生まれることになりますし、
捨てたり安値で売られたりするよりはよほど貢献感が得られる方法へとつながるのではないかと思います。
本を読むという行為は主体性を育む行為でもあるので、患者の自立にも一役買ってくれるのではないかと思いますし、
本の中にはどんな薬よりもよほど病気を治してくれそうな至言にあふれた良書も数多く存在しています。
本と医療を組み合わせるサービス、まだ世の中にはないのではないでしょうか。
たがしゅう