私のオンライン診療クリニックにおける基本治療手段は食事指導(糖質制限ベース)とストレスマネジメントです。
ストレスマネジメントとは言い換えればカウンセリングです。
カウンセリングの専門家は臨床心理士やカウンセラーと呼ばれる専門職の方々です。
従って私がオンライン診療クリニックでやろうとしていることは「医師×臨床心理士(カウンセラー)」と表現できるかもしれません。
カウンセリングは一般的に時間がかかります。場所にもよりますが、カウンセリング時間の相場はだいたい1時間程度のようです。
それだけの時間をかけて相談を行うとなれば、相性が合えば信頼関係が生まれても不思議ではないですが、
臨床心理士やカウンセラーの方々には転勤などの事情もつきものであるため、
あるいは患者側も転居を余儀なくされるなどの事情が発生することもあるため、
せっかく専門家との信頼関係が構築されたにも関わらず、そうした事情で同じ二人でのカウンセリングを継続できなくなるという状況が起こり得ます。
勿論、それは医師の場合でも起こりうることですが、医師の場合はその診療内容によって、例えばそれが簡単な診察を受けて薬を処方してもらうだけの3〜5分診療であれば、医師転勤のショックはさして大きくないかもしれません。
しかし長年、各回それなりの時間をかけて構築してきたカウンセリングにおける信頼関係を後任の担当者がそのまま受け継ぐのはなかなか至難の業です。
ところが、オンライン診療クリニックにおける私のカウンセリング(ストレスマネジメント)であれば、
私が転勤しようが患者さんが転勤しようが、ここで構築した信頼関係は転勤が理由で崩れることはありません。
勿論、オンラインカウンセリングならではのデメリットもあるわけですが、
本人さえ望めば常に継続できるという安心感は、カウンセリングを受ける側にとって大きいのではないでしょうか。
そうしたメリットが周知され始めたためか、オンラインカウンセリングという仕組みも一部の医療機関では始まりつつあるという話も聞きます。
私はオンライン診療クリニックの立場でオンラインカウンセリングの可能性について模索していきたいと思います。
たがしゅう