急性病態に弱いオンライン診療

オンライン診療の弱点は急性疾患に対応しにくいということです。

例えば「熱が出たので診てほしい」と言ってオンライン診療を受ける場合、

まず検査はできませんし、熱が急に出る事態として最も頻度が高いのは感染症ですが、

それを想定して抗生物質を処方しようにも、郵送で送るために実際に内服するまで数日間のタイムラグを生じてしまうからです。

なので、急性の病態に対しては正直に言って普通に病院に受診した方がいいと私は思います。

ただ急性の病態が落ち着いた後、そもそもそのように急性の病態が起こりやすくなっている要因は何なのか、ということに思いを至らせた時に、

その原因を捉えて是正するための方法を考えたいという時にはオンライン診療は一つの選択肢だと思います。

病院中心型医療は当座の急性病態をとりあえず落ち着ける技術には長けています。

しかし一方で病院中心型医療は根本原因に全くと言っていいほどアプローチできません。

だから急性病態が起こった場合にはとりあえず病院に行って状態を落ち着かせ、

その後の根本治療、根本対策を行うのに有用な選択肢となってくるのが、オンライン診療だということです。

ちなみに急性病態が病院での一般的治療を受けてもなかなか治らないという場合、

それは急性病態というよりもすでに慢性病態に移行していることが強く疑われます。慢性病態の急性増悪と言ってもよいかもしれません。

こういう慢性病態の是正にはオンライン診療が力になれる可能性があります。

具体的には漢方薬やホメオパシーという治療手段が役に立つ可能性があります。

ただしそれらを行うにしてもオンライン診療で大事になってくるのは「主体性」です。

「主体性」なくして、即ち自分で治療行動をとらずしてオンライン診療を利用することは、不便な病院を利用するのとほぼ同義です。

ここを履き違えてもらわないように「オンライン診療」の普及に努めていきたいと考えています。

たがしゅう

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