私はオンライン診療を自由診療で行うことこそに、
患者の選択肢を高め、主体的医療を実践していくための有用性があると考えているのですが、
世の中で自由診療というとどのようなイメージがあるでしょうか。
高額で特殊な機械を使用したり、美容形成的なことであったりと、一部のお金持ちしか恩恵を受けられない、というような偏ったイメージがひょっとしたらあるかもしれません。
しかし、自由診療のそんなイメージを抜本的に崩す必要があると私は考えています。
つまり誰もが気軽に選択できるための料金設定です。
だからといって、ボランティアで実践できる活動でもありませんので、無料というわけにもいきません。
それではどのくらいの料金設定だと妥当だと皆さんに思ってもらえるのでしょうか。
それを知るために、一部の方に御協力頂いてすでにアンケート調査を実施しています。
それによれば意見は様々なものがありましたが、
一つ言えることとして、オンライン診療の価値をどの程度に見積もっているかによって希望料金が大幅に変わるということがあります。
つまりオンライン診療と言われても、具体的に何をするの?という感じで漠然とビデオ通話で普通の診療を行うイメージの人にとっては、
ビデオ通話で診察のやり取りをするよりも対面でやり取りをした方がいいに決まっているので、かかる料金は低く見積もられると思いますが、
逆にオンライン診療の価値、病を克服するための主体的行動をサポートするという点について十分に理解していて、
なおかつ普段の対面診療の内容に何らかの不満を感じている人にとっては、
自分の希望する治療を受けられるという点において、オンラインでの自由診療にある程度十分な報酬を支払ってもいいと考える方もおられます。
そこでまず、一つわかったのは複数の選択肢を準備する必要がありそうだということです。
すなわち、オンライン自由診療がどういったものなのかとりあえず経験してみたい、という人に対してはお試し的で短時間の低料金コースを、
慢性疾患の治療に際して本格的に具体的なアドバイスに乗ってもらいたいということは十分に時間を取って行う高料金コースを、
その間の中料金コースを、という感じで複数の選択肢を準備して、それを患者さん自身に選んでもらう、というのがよいと私は考えています。
とにかく主体性を支えるためには複数の選択肢があることが重要だと思います。
それは料金設定のみならず、診療自体においても言えることだと私は思います。
たがしゅう