治療選択肢を拡げるオンライン診療

世界に誇る日本の国民皆保険制度。

この事は国民の医療へのアクセスを容易にし、誰もが平等に医療を受けられることを可能にした側面があると思います。

その反面、治療の選択肢という意味では保険医療で認められたものだけしか受けられないという点で非常に限定される制度でもあります。

保険で認められる治療以外はまがい物とする立場で考えれば、それの何が悪いのかという話に思えるかもしれませんが、

保険医療にも一長一短があり、それ以外の治療選択肢も広く認められるべきという立場に立てば保険医療は大きな障壁となります。

そういう状況に風穴を開けうるのがオンライン診療だと私は考えています。

即ち、保険医療を利用したい人は今まで保険医療を利用すればよいですし、

保険医療以外の治療を受けたい人は、今までであれば全国に点々と存在するそうした治療を扱うクリニックへ遠方であろうと通わなければならなかったわけですが、

オンライン診療で自由診療を行えば、勿論遠隔でも実施できる内容に限られはしますが、

そのあたりのハードルが下がり、全国どこにいても患者さん次第でその治療が受けられるようになるわけで、

つまり患者さんの立場に立てば、治療の選択肢が増えるというのが、

オンライン診療がもたらしうる大きな役割だと私は考えます。

メリットとデメリットを利用する側がよく学び、

その上で使用するのがオンライン診療の正しい使い方だと私は考えます。

決して医療者側の都合でその可能性を潰してはならないと私は考えます。

たがしゅう