オンライン診療の中止を判断するのは誰か

オンライン診療が適正に行われるように。

厚生労働省が示した「オンライン診療ガイドライン(正式名:オンライン診療の適切な実施に関する指針)を読みますと様々なことが書かれています。

 

例えば、オンライン診療を行う際に「オンライン診療計画」というものを立てるようにと求められている文章があるのですが、

その中には「オンライン診療を行わないと判断する条件」として次のような要件が挙げられています。
①医師が「副作用などで治療内容の変更または中止が必要」と判断する場合
②医師が情報通信環境の障害などで円滑な診療を行うことができない場合
③医師がオンライン診療だけでは患者の状態について十分な情報が把握できないと判断する場合

御覧の通り、オンライン診療を行うかどうかを判断するのが、完全に医師側に委ねられているということがわかります。

私はこういうところでもいかに現代の医療というのが依然として医師主導で行われているものかということがよくわかります。

保険診療であればまだわかります。保険診療で使われるお金は国民の税金が多分に含まれているわけですから、

中止基準に関しても国家資格を持ったプロが安定的な判断を行い、運営がなされるべきだという話だと思います。

しかしそれは逆に言えば、患者がオンライン診療を続けたいと願っても医師側の判断で中断させられてしまうということでもあり、

患者主導の医療からは程遠いシステムです。

そしてこのガイドラインは保険診療のみならず、自由診療でも遵守するよう求められています。

私は少なくとも自由診療においては、患者の自由が尊重されるべきだと思います。

①②の条件ならまだわかります。でも③はもし患者がオンライン診療の継続を希望したとしても、

要するに「やっぱりオンライン診療ではたいしたことはわからないから対面診療にさせてもらえないと無理」だと医師が思えば患者さんはオンライン診療を継続できないということだと思います。

患者さんはオンライン診療の欠点をわかった上で利用するわけですし、オンライン診療で白旗を上げるような医師は最初からオンライン診療に手を出すべきではないとも思います。

オンライン診療に携わる医師は、オンラインという条件でできる限り患者のことを理解する努力をし、何らかの治療方法を提示すると、

その医師の対応に患者が合うと思えば利用を継続し、合わないと思えば利用を中止するというように、

患者主導で中止基準が認められる考え方を自由診療では基本におくべきと私は思います。

 

たがしゅう


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