オンライン診療におけるかかりつけ医機能

とある方とオンライン診療の話をしていた時に、

「もしも遠い出張先で体調を崩して、その時に周りに知っている病院もないという時に、オンラインでいつも診てもらっている先生に相談できるのなら安心ですね」

というご意見を頂きました。

確かに、場所を選ばずにつながることができるオンライン診療では、そうした使い方も可能となります。

と同時に、一般的に言われているかかりつけ医と、オンライン診療でのかかりつけ医は役割が違うということにも気付かされます。

普通、医師会などからも「かかりつけ医を持ちましょう」と勧められる場合のかかりつけ医というのは、

たいていは自宅の近所にあるクリニックのことで、そこでいつもの薬を処方して、時々レントゲンや血液検査などしてもらって、何か病気になった時にはまずそちらで相談できるようにしてもらう、という意図があると思います。

ところが、オンライン診療の場合は直接的な緊急対策を打てませんし、検査もその場で行うことはできませんので、

どちらかといえば病気になる一歩手前、未病の段階における健康アドバイザーだと思います。

例えばこれから長期出張があり、出張先で体調を崩さないようにするためにどうしたらいいか、ですとか、

最近、軽い頭痛が頻繁に起こっていて、病院に行くほどではないけれど気になっている、どうしたらいいか、ですとか、

そうした健康に対する相談にオンライン診療医が答え、必要に応じて漢方薬などの症状改善薬を送るという役割です。

冒頭のように出張先で体調を崩したという場合は、比較的な緊急性が高い相談となりますので、

応急処置を教えてそのまま様子を見てもらうのか、受診を促してどこの病院の何科を受診すべきかを指示するのか、はたまたすぐに救急車を呼ぶよう手配するのか、などの対応が必要となることもあります。

まとめると、以下のように役割を区別するとよいと思います。

一般のかかりつけ医機能:すでにかかっている疾病の管理(定期内服、健康診断、有症時対応など)
オンライン診療のかかりつけ医機能:疾病の予防及びそれ以上疾病をこじらせないようにするためのセルフケア指導(生活指導、予防投薬、受診の是非判断など)

たがしゅう

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