オンライン診療で救うべきは僻地だけではない

「オンライン診療は僻地の医療の福音をもたらす」という考え方があります。

それはその通りだと思いますが、その一方で「僻地へのオンライン医療と都市部のオンライン診療は明確に区別する必要がある」という意見もあります。

即ち、対面診療する事ができる地域に住んでいる人が、ただ薬だけをもらえればそれでいいから、

受診の手間を省くためのオンライン診療を利用するのはよくない、ということだと思います。

私もその点については同意見です。漫然と西洋薬をただもらい続けるだけの医療は行われるべきではありません。

ただ、だからといってオンライン診療の活用を僻地のみに限定するというのは違うと思います。

なぜならば僻地においても、すぐに受診ができるかどうかに関わらず、利用する側の意識によっては西洋薬を漫然ともらい続けるだけの医療を展開することは可能であるからです。

つまり、僻地だから、都市部だからというのが問題なのではなく、

オンライン診療の利用に際し正すべきなのは、どこに住んでいる人であろうとただ漫然と医者から処方された薬をもらい続ければそれでよいと考える主体性の乏しさなのです。

私は僻地であろうと、都市部であろうと、オンライン診療を利用する患者は主体性を持って利用する節度があれば、

別に僻地に限定することなくオンライン診療を活用すべきだと思います。

要するにただ言われるがままに薬をもらい続けるスタンスではなく、

この薬を飲み続けるべきなのかどうかを常に自分の頭で考えて利用するというスタンスです。

そんなことは素人の患者にはできないと多くの医師は考えるのでしょうけれど、

体調という最高のバロメータをうまく使うことでそれは可能となります。

もっと言えば、オンライン診療で救うべき患者は物理的に距離が離れた僻地の患者だけではなく、

心理的に距離の離れた患者達、すなわち医療情報難民と呼べる人達です。

たとえ都市部に住んでいようとも、適切な医療情報がないことによって、自分にとって不本意な治療を受け続けるより選択肢が他にない、という人も多いはずです。

例えば、糖質制限の情報がなく、周囲には糖質摂取を薦める病院しかないような場合です。

そうした人が糖質制限について相談できる医師とつながるためには、オンライン診療を利用するのは一つの選択肢となります。

私はオンライン診療の活用を僻地だけに限定すべきではないと考えます。

たがしゅう

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